LPガスについて
 私たちの暮らしのエネルギー、LPガスはLiquefied Petroleum Gasといい、液化石油ガスのことをいいます。常温、常圧では気体(ガス体)ですが、一定の圧力を加えたり冷却すると液化する性質があります。液体ではその体積が気体の250分の1に縮小し、貯蓄や輸送に大変便利となります。そのため、通常はこの液体の状態で保存されています。化学的には、LPガスはパラフィン系炭化水素の中のプロパンとブタンのことを言います。
 ご存じのようにプロパンは家庭用・業務用の燃料として、またブタンは工業用や自動車用の燃料として利用されています。特にプロパンは利用分野が広いことから、LPガスの通称として“プロパンガス”の名称が使われています。
 またLPガスは有毒物質を含まないほか、温室効果ガスである二酸化炭素の排出量が少なく、地球環境に優しいクリーンな燃料といわれています。

人々の生活と産業に欠かせないエネルギー
 LPガスは1950年代後半から、石炭に代わる新しい家庭用燃料としてわが国に登場し、急激な勢いで全国に普及していきました。以来50有余年を経た今日、今やわが国の総世帯数の約55%に当たる2,800万世帯もの需要なエネルギー源として、また社会と産業に不可欠なエネルギーとして、LPガスは確固たる地歩を築き上げました。

LPガスの多様な用途
 LPガスは家庭・業務用を中心に、工業用・自動車用(タクシーなど)、都市ガス用(都市ガスの原料、増熱用)、化学原料用、電力用(火力発電所の燃料)など幅広い用途に利用されています。クリーンで扱いやすいガス体燃料として、今後とも継続的な需要が見込まれており、また災害に強いLPガスとして災害時のエネルギーライフラインの確保に有用性を高めています。

家庭用エネルギーの55%を占めるLPガスのシェア
 現在、全国の家庭用燃料は都市ガスと二分する様相ですが、そのシェアはLPガスが55%を占めており、都市ガスを凌駕しています。実にこのシェアはここ30年間ほぼ変わらない状況にあり、常にLPガスが都市ガスに先行する形で推移してきています。これは急速な都市化の発展がもたらしたドーナツ化現象の結果で、この状況は今後も続くものと思われます。

都市ガスより高い発熱量
 一般的に燃料には、固形燃料(石炭、薪炭、練炭、粉炭など)、液体燃料(石油製品、液体油脂、植物油、アルコールなど)、気体燃料(LPガス、天然ガス、アセチレンなど)があります。そして、なかでも気体燃料は操作が簡単で燃焼、温度制御が容易であり、しかも均一加熱が可能であるため、他の燃料と比較して燃焼効率が数段優れているという特長があります。この優れた特長を持つ気体燃料の中でも、特にLPガスは都市ガスの2〜5倍、天然ガスの2〜3倍という総発熱量を持っています。

都市ガスより少ない事故件数
 マイコンメーターをはじめとする安全器具の普及、保安の確保への行政指導とガス販売事業者の不断の努力などの成果が結実して、ガス事故の発生件数は年々減少傾向にあります。とりわけLPガスの事故件数は、都市ガスより少なく、毎年着実に減少していることが特筆できます。


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